前々回のニュースレターでも報告したとおり、St.Emilion2006年の
格付けは保留となり1996年の格付けに戻りました。
よって、弊社でロゼを扱っているChateau Pavie−Macquinは
Grand Cru Classeに戻ってしまいました。
しかし、2006年St.Emilionのプリムールで好評価を受けたのは、
そのPavie−Macquinでした。格付けとは、なんでしょうか??(D.F)
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Copeaux
ou barrique :
une méthode de détection en cours de validation
おがくずか樽か:探知策を検査中
スイスChanginsの大学で、樽で熟成したワインとおがくずを使って
作られたワインの違いを見つける分析方法が研究されている。
方法は、樽を燃やしたかおがくずを燃やしたかに由来する刺激臭・
燃焼臭(empyreumatiques)化合物の含有量を調べることに基づいている。
オークを燃やすと、おがくずにしろ樽にしろ、empyreumatiquesという
刺激臭・燃焼臭化合物を発生するが、その成分はおがくずか樽で異なる。
新世界のワインを含む異なるワインで、燃焼により生じた約20の
分子が確認され、分析された。結果の統計的な分析は、異なる化合物の
含有量により、はっきりと2つの大きなカテゴリーを明らかにした:樽で
熟成されたワインとおがくずを使用したワインだ。この方法は科学的に
確実であり、もうまもなく発表される。この方法は、複数の産地の異なる
種類が起源の樹やおがくず、異なるブドウタイプの白、赤ワインで作用した。
法律上の論争で使用する前には、まだこの方法は妥当性を確かめ
なければならない。また同様に、適用分野を広げるために、データを
増やさなければならない。目的はおがくずを追放するためではなく、
単純に訴訟の際に問題を解決できる技術を開発することだ。これは、
消費者をだます危険を防ぐための、検査策というより抑止策だ。
Le Vin Nature Sélectionのワインは現実的にはこれを気にする
必要は感じないし、“おがくず探知機”を使う必要もないだろう。
私達のブドウ栽培・ワイン醸造者は、樽の助けを使う必要があると
感じたときにだけ、(新樽は大変稀だが)樽を愛する。近々、友達の
ブドウ栽培・ワイン醸造者による良い樽の使い方に関する文章を紹介します。(D.F.)
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Disparition massive des abeilles aux Etats-Unis
大規模なミツバチの消滅(アメリカ)
ここ数ヶ月で起きたミツバチの消滅のあとで、アメリカの養蜂家の心配は
増している。ミツバチの消滅はカリフォルニアで30〜60%、周辺やテキサス州で
70%を超えている。Département américain de l'Agriculture (USDA)の推測に
よると、アメリカ24州ならびにカナダの2つの州が影響を受けたという。
USDAによると、現在2,400,000万のミツバチの巣箱がある。これは、
80年頭から25%の減少だが、一方で、養蜂家の数は同時期で2分の一になった。
この最新のミツバチの巣の消滅の大規模なうねりの広がりは、
過去に例の無いものだ。農園用のミツバチは、90種類以上の果物や野菜
(りんご、アボカド、ビルベリー、さくらんぼ)の受粉に欠かせないものであり、
予想される収穫量は1年間で150億ドル、そのうち60億ドルは
カリフォルニア一州からである。
この新しいミツバチの大規模な減少は、通常見られる寄生体の体内侵入に
よるものとは異なる独自の現象であるとして、英語でCCD(colony collapse disorder)と
名付けられた。女王蜂(一つの巣箱に1匹、繁殖を担う)は、
十分な栄養物の蓄えのもと、一握りの若い雄のミツバチと一緒に発見される。
巣の中やその周辺でミツバチの死骸が見つかることは決してない。
他のミツバチや寄生虫がCCDによって空になった巣に身を落ち着
けるのにも非常に長い時間がかかることから、これらの昆虫が中に
入ることをはばむ化学製品が存在するものと考えられる。CCDを
検討する科学者は、ミツバチの免疫システムを弱める化学製品の
出現という仮定を展開している。頻繁に使われている農薬でミツバチへ
の毒性もよく知られているnéonicotinoïdesなどの農薬が、特に疑われている。
フランスでは、殺虫剤Gauchoによる90年代のミツバチの急激な減少が知られており、
Gauchoの使用は禁止された。
ミツバチの働きは直接的にはワインには関係無いですが、私は生物全体と
化学薬品使用の結果にとても関心があります。ミツバチのいない世界は、
人間にとって現実的には想像できません。ミツバチがいなければ、
生命はありません。美味しい彼らの蜂蜜というだけでなく、
受粉作業のおかげによるものです。ミツバチの仕事は食品の
世界生産の4分の1を決定します。日本の状況はどうでしょうか?
(D.F. APF/LVN)
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アメリカの小説家カートヴォネガット(Kurt Vonnegut )氏が
4月11日に亡くなりました
彼の最後の小説"A Man Without a Country"を締める詩の最後の
1文を氏へのオマージュとして掲載します。(D.F)
"When the last living thing
has died on account of us,
how poetical it would be
if Earth could say,
in a voice floating up
perhaps
from the floor
of the Grand Canyon,
"It is done"
People did not like it here."
「最後の生命体が私達のために死んだとき、
もし地球が、たぶんグランドキャニオンのそこからでも、
震える声でこう言ったら、
なんと詩的なことだろう、
“これで終了、人間はここが好きじゃなかったんだ”」
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