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  Le Vin Nature フランス自然派ワインニュース  (3/10 2008)
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[健康]
妊娠 :酔っ払っても大丈夫?

イギリスの研究者グループは、妊娠期間中に酔っ払うことが胎児の健康に有害であると
言う証拠は現在の所見当たらないと言う結果を発表した。


もし、妊娠期間中に酔っ払ったことを考えて不安になっているのであれば、
この研究結果でほっとすることだろう。しかし今日、妊娠期間中の定期的な飲酒は、
赤ん坊の健康に大きな災いを及ぼすことがあることを知っているにもかかわらず、
研究結果によれば時々であれば飲みすぎても影響は無いだろう、と言うのだ。
ともかく、これは1970年代に同じ課題で行われたオックスフォード大学の
研究者グループの結果を想起させる。


今回の研究は、妊娠期と局部的なアルコールの過剰摂取の効果を調べた14回の
研究分析に基礎を置いていた。(過剰接収とは、この場合、一晩で5グラス以上飲むことである)
彼らの判断は:現在の所、最終的な危険を示す証拠は存在していない。
研究者は、今回の結果は全ての過剰摂取を良しとするものでは無いということを
強く望んでいる。彼らによれば、最初の13週間の妊娠期間にはアルコールの影響が
ある可能性を除外してはいない。

参考ソース:Jane Henderson, Ulrik Kesmodel, and Ron Gray, Systematic
review of the fetal effects of prenatal binge-drinking, J. Epidemiol.
Community Health, Dec 2007; 61: 1069 - 1073.

(証拠が無いからといって、゛悪魔を試す゛ことはしないほうが良いだろう。
2007年10月3日から、ワインラベルには、妊婦の飲酒に警鐘を鳴らす絵文字が
印刷されている。これは、゛妊娠期間中はアルコールゼロ゛という新しい
キャンペーンであり、全てのボトルに印刷されている)


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[健康]
アルコールは、不安や悩みを減らすことはしない。より悪化させる(?)

アルコールは不安や悩みをを減らすと良く一般に言われるが、現実には、
アルコールはそれらの症状を長引かせると、東京大学の研究者の研究によって明らかになった。


記者会見で、東大の松崎教授(薬理学)の研究チームは、アルコールに含有されている
エタノールは、不安や悩みを忘れさせはせず、むしろ反対に、記憶をしっかり
根付かせると説明した。研究者は、この発見を研究所のネズミをテストして発見した。


彼らは、数日に渡って軽くネズミに苦痛を与えた後に、別の檻に移した。ネズミは、
毎回檻を開けるごとに恐怖に陥った。そこで研究者は、反応を研究するために、何匹かの
グループにアルコールを注入し、他のグループには生理学的な血漿を注入した。
研究では、恐怖は、アルコールを注入したネズミでは、そうで無いネズミよりも
平均で2週間近く長びいた。


「もしこの結果を人間に当てはめるなら、忘れてしまいたい悪い記憶は、
もしアルコールを飲んだら長く残ると言うことだろう。たとえそのときは、
ある種の幸福感を手に入れるとしてもだ」と今回の研究は強調している。
松木教授は、「悪い事を忘れるためには、早急に何か良いことによって記憶を
消すべきであり、アルコールには触れるべきではない」と助言する。研究結果は、
アメリカの学術誌Neuropsychopharmacologyに発表された。


ソース:AFP


(当然の事ながら、私たちはこの研究の必要性について疑問を呈することができる。
どうして、研究所の動物に対する残忍な行いを伴ったテスト結果が、人間のために
拡大解釈されるのだろうか?私たちは、ネズミと同様の脳を持ち、人生に対して
ネズミと同様の反応をするのだろうか?また、例えば恋愛の悩みと恐怖に
どのような関連性があるだろうか?)
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