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  Le Vin Nature フランス自然派ワインニュース  (9/9 2008)
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[環境]
有機ワインは2倍地球に優しい

環境問題に敏感なワイン愛飲家には良いニュースだ。
イタリアのシエナ大学のValentina Niccolucci氏らは、イタリアのトスカーナの
2つの生産者(お互い30キロメートル離れている)で、サンジョベーゼの栽培と醸造、
パッケージ、配送にかかる資源を計測した。有機農法を行っている生産者は、
自然な肥料と除虫剤を使用し、ほとんどの作業は手作業で行われていた。
もう一方は、通常の生産方法を行っていた。

研究グループは、各ワインの生産に必要とされる資源を計算した。
エコロジカル・フットプリントを用いて。それによると、有機農法を行う
生産者のワイン1ボトルは、7.17平方メートル当たり1エコロジカル・フットプリントであり、
これは、有機農法を用いていない生産者のワイン1ボトルの半分である。
(13.98平方メートル当たり1エコロジカル・フットプリント)。

有機農産物が常に環境に優しいかどうかは明らかではないとしても、
ワイン生産者は環境への全体的な影響を減らすために有機栽培システムに
移行することは可能だと語っている。

(NewScientist.com 2008年9月1日)
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[ブドウ栽培・ワイン醸造]
ソーヴィニョン・ブランは北ヨーロッパで

オーストリアで行われた初めてのソーヴィニョン・ブラン会議において、
このまま温暖化が進めばソーヴィニョン・ブランは北ヨーロッパで栽培される
だろうと発表された。コンサルタントのDr Richard Smart氏は「50年以内に、
(IPCCによれば)平均1度から2度の温度上昇が起こると思われる。
北半球では状況はより厳しくなるだろう」という。


彼は「現在ソーヴィニョン・ブランを栽培している地域はヴィオニエなど
高温度向きのグレープ。そして10から20年後には、イングランドやデンマークでは
ソーヴィニョン・ブランが適当になるだろうと思われる。すでにドイツでは
栽培されているし」と語った。


4日間の会議には、240人以上の研究者や栽培家などが集まり、
ソーヴィニョン・ブランの役割について語り合った。

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[ブドウ栽培・ワイン醸造]
ボルドー収穫開始
2008年の収穫がボルドーで始まった。Pessac LeognanのChateau Carbonnieuxは
ソーヴィニョン・ブランの収穫を開始。これは、昨年より10日遅いという。

フランスのほぼ全地域で収穫は通常より2週間程度遅れる模様だ。これは、
成長期を通じて日照時間が少なかったため。しかしながら、8月最後の
2週間の天候が良かったため、一般的には昨年よりブドウの腐敗は少ないそうだ
(しかし、雨は先週初めから再び降り始めている)。

セミヨンの収穫は10日後、メルローなどの赤ワイン用ブドウの収穫は
9月末頃からになりそうだという。