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  Le Vin Nature フランス自然派ワインニュース  (2/13 2009)
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[健康]
研究:健康に良いコート・デュ・ローヌ
「心血管の病気に対するローヌ・ワインの好影響は事実であり、
醸造方法により増加せせることができる」。Inter-Rhoneが後援している研究チームが発表した。


2006年から今年にかけて行われている研究“in vivo”は動物をモデルに
「コート・デュ・ローヌのワインな継続的・適度な消費が健康に及ぼす潜在的な影響」を調べている。


この研究について、ボルドー大学とモンペリエ大学のTeissedre教授、
Cristol教授、Rouanet教授、Cros教授が、Inter Rhoneが2009年1月にアヴィニョンで
主催したワインと健康に関するシンポジウムで解説した。


グルナッシュ種とシラー種、そのブレンドで行われた研究は、ロール・ワインの興味深い
フェノール構造を明らかにしている。この構造は、Flash Detenteの技術
(発酵前に真空状態でブドウを加熱しタニンやフェノール分を抽出する技術)を
用いることで、より多量になるという。言い換えれば、タニンが100%増加するそうだ。


このポリフェノールは、自然の酸化防止効果があることから、人間の健康に効果的であるという。
特に心臓疾患の防止においては。心臓疾患は、西洋各国の主要な死因に一つである。


この研究で明らかになったことは、ローヌ・ワインを適度に飲酒することは
(動物実験から換算して70kgの人間なら1日でグラス2杯)、心疾患の病気に対して
有益な効果があるということだ。この量の飲酒は、糖尿病の発病などの防止効果や
心収縮の緊張を助けるシステムを構築する可能性があるという。

ソース : Viti-net

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[ブドウ栽培・ワイン醸造]
世界初の紫外線を用いたワインが、今年登場か?


南アフリカのL'Ormarins wine estateが生産したこのワインは、紫外線マシーンを用いている。
生産者によれば、このマシーンは好ましくない微生物や酵母を殺菌するという。
醸造長のNeil Patterson氏は、これにより醸造過程における二酸化硫黄の添加量を
減らすことができるという。


醸造長のNeil Patterson氏は、これにより醸造過程における二酸化硫黄の添加量をへらすことが
できるという。(ワイン愛好家には、二酸化硫黄が頭痛などを引き起こすアレルギー物質
として非難する人々が存在する。)


このSurepureマシーンは、冷凍庫二つ分のサイズで、ワインを通過させる40mlパイプが
2本ついている。マシーンを通過するのにだいたい22秒。1時間で4000リットルを処理する
ことができ、生産過程において何度でも使うことができると言う。


Patterson氏は、この技術を用いることによって「二酸化硫黄の味わいを得ることは無く、
より自然で味わい深くなる」と言う。